労働経済学b 第11回
1.人はなぜ働くのか
労働経済学の前提は「報酬は動機を高める」
@青色発光ダイオードの中村修二教授
A内発的動機と外初的動機〜知恵の輪をするサル
Bデシの実験(1972年)
大学生にSOMAとよばれるパズルを与える。1個につき1ドルの報酬が当たられる被験者と与えられないコントロール。実験者が戻るまで何をしてもよいと言って退室。自由時間中の行動を観察し。結果 報酬を受け取った被験者の平均;108.6秒。報酬を受けなかった被験者の平均;208.4秒
Cミルグラムの電気椅子の実験
微弱なショック <15-60> 0人
軽微なショック <75-120> 0人
強いなショック <135-180> 0人
非常に強いショック <195-240> 0人
強烈なショック <255-300> 5人
極度のショック <315-360> 8人
危険−激烈なショック <375-420> 1人
××× <450>(最後まで拒否しなかった) 26人
2.仕事の種類と報酬の格差
(1)産業構造の高度化に従って、格差の拡大は不可避になる
(2)表方と裏方の仕事
3.自由と自己責任の雇用システム
自由のない自己責任(成果主義)はありえない。
アメリカでは企業間の転職という自由がある。日本では必ずしも転職は自由ではない。
米国型の企業間移動を伴う移動では、ノウハウは企業内に蓄積されない。
社内で移動を可能にすることが望ましいが、それは経営側の評価権の放棄につながる。
理念で企業を統治できる経営者が必要。