労働経済学b 第6回
知的労働を支える評価制度とは
1.評価制度の見直しは何故避けられないのか
@産業構造の変化
A労働市場の流動化に伴う引き抜き
2.進む評価制度の見直し
(1)95%の企業が見直し中、あるいは必要性を感じている(労働省調査)
(2) 見直しの理由は価格づけと動機付け(労働省調査)
従業員のモラールアップのため71.1%、A貢献の高い者への処遇64.9%、
貢献の低い者の適正評価31.1%
@キーワードは評価の短期化と絶対化だが…
(単位:%)
|
実施率 |
相対 |
絶対 |
1次評価 |
− |
29.7 |
68.1 |
部門間調整 |
85.4 |
77.3 |
22.7 |
人事部門による最終調整 |
83.8 |
85.3 |
14.7 |
(単位:%)
|
A |
B |
C |
D |
E |
現在 |
7.0 |
24.5 |
48.9 |
15.6 |
4.0 |
今後 |
7.5 |
22.8 |
45.3 |
18.7 |
5.7 |
(出所)労働省「評価制度に関する調査研究」1995.3.
Aコストが大きい納得性のある評価、本人に原則通知は34%(99年「雇用管理調査」では、考課結果を対象者全員に公開している企業は13%のみ)
3.日本型能力主義の誤り