1.    労働経済学とは何か

労働経済学というのは経済学で労働の問題を説明する学問

三つの主要な市場

1.    生産物市場(財市場):企業が自ら生産した財を販売する市場

2.    労働市場:家計が労働サービスを売り、企業がその労働サービスを購入する市場

3.    資本市場:資金の借り入れや貸し出しが行われる市場

 

      企業          個人            

 

    財の生産 →  財市場  → 財の購入(消費者) 

 

 

    資金の調達 ← 資本市場 ← 預金・社債の購入(投資家)

 

 

    従業員の雇用 ← 労働市場 ← 労働(労働者)

※赤字の部分が、労働経済学の分野

 

ミクロ経済学が主体:市場均衡と主体均衡

@    市場均衡

 

W:賃金

 

          D(需要)               S(供給)

 

 

 

   W*

 

 

 

 

 


                  L*         L(労働量)

 

A    主体均衡

企業は利潤を最大化をする目的でどれだけ労働力を使うか決定し、労働者は余暇と所得のトレードオフのなかで、労働力供給を決定する。

 

※労働経済学では、基本的に労働を苦役と考えている。だから労働者はお金で動く。お金をたくさん払えば、たくさん働く。ただし、現実には、仕事そのものが面白いという場合も多い。

 仕事そのものの面白さで働くのを「内発的動機」、お金のために働くのを「外発的動機」と言う。

 

2.労働力の構造

           2010年             2015

  15歳以上人口 1億1049万人        1億1056万人

    労働力人口 6590万人            6589万人

      就業者 6256万人            6367万人

        雇用者 5462万人          5632万人

        自営業主 579万人           543万人

        家族従業者 189万人          162万人

      失業者  334万人             222万人

    非労働力人口 4453万人           4467万人

 ※資料 総務省「労働力調査」

 

 失業者とは、仕事はしていないけれども、働く意欲を持って求職活動をしている人。

ILO(国際労働機関)の定義では、@仕事がない、A仕事を探している、Bすぐに仕事に就ける という3条件を満たすこと。

 

 失業率=失業者数÷労働力人口

 

3.労働経済学でしばしば用いる統計

 

(雇用)

 労働力調査(総務省):毎月調査 4万世帯が対象

 就業構造基本調査(総務省):5年に1度調査 40万世帯が対象

(賃金)

 毎月勤労統計調査(厚生労働省):毎月調査 5人以上を雇用している3万3千事業所

 賃金構造基本統計調査:毎年調査 5人以上を雇用している150万事業所